古美道
古美道――伝統的な日本式フェイシャル・マッサージ
健康とバランスのために、美しさは重要な要素です。自分に合った健康法を見つけ出し、暮らしに喜びと幸せをもたらす手助けとなるからです。
日本では、美しさは自分に合った健康を維持することであると考えられています。姿形が美しい顔であっても、本人が健やかな気分でなければ、美しさは得られないのです。健やかさと、美しさは切り離せないものであるからです。真の意味での健康のきらめきを守り育てることができた時、それ以上の美しさの秘訣はないのです。
日本発のフェイシャルマッサージは、他に類を見ない独自性で知られています。特別な設備を必要とせず、いつでも行うことができ、美しさと健康、見た目の若々しさを気軽に手に入れることができます。副作用などもありません。
古美道は日本古来の医学概念と、手指を使った技術が出会って生まれたものです。長きにわたる診断医療の伝統から枝分かれしたもので、あん摩や鍼に似たところもあります。
悦びと美しさを組み合わせたい方ならどなたでも、日本のフェイシャルマッサージの効果を実感できますが、特に実感が得られるのは35歳以上の男性・女性です。
古美道とは――「香り立つ美の家」
これは日本の団体名で、540年以上にわたってフェイシャルマッサージ法としての古美道を供してきた系統です。あん摩において日本で屈指の先生方により設立されました。顔に施す技術としては最も古く、研ぎ澄まされた技術として知られています。
日本人にとっての健康と美しさとは
伝統的に、日本では顔が「気」のあらわれる最初の部分として認識されています。気の調和が取れている時にこそ、顔の美しさが出るとされ、これが日本人が美と健康の両立を目指している所以です。
顔に出る問題の原因
- 総因 (油脂肌、乾燥肌など遺伝が肌に影響を及ぼすもの)
- 外因 (外的な要因。極度の寒暖、衝撃、乾燥、日常生活での食生活、慢性的ストレス、運動不足等)
- 内因 (感情的なバランスが直接作用することもある)日本では、伝統的に五つの基本的感情があるとされる――悲しみ、恐れ、怒り、幸福、悩み。
古美道を通して解決できる肌のトラブル
肌のトラブルには様々な種類がありますが、しわ、極度の色素沈着、ニキビに関しては共通項が多いものです。
しわ
- 上まぶた、下まぶた付近や口元、唇付近に現れる軽いしわ
- 目の周りにできる大きく深いしわ。ほうれい線。
- 頬の下、あごのラインや首にできる特に深いしわ
一つ目の分類に入るしわは、二つ目の分類に発展することが多く、その後三つ目へ成長していきます。古美道を始めるのは早いほどよく、そうすることでしわの成長を緩やかにすることができます。
色素沈着(しみ、そばかすとして知られている)
しみは体液の停滞が引き起こすものと考えられています。血液循環が滞り、全身に血液が巡らなくなると、毒素が適切に体外に排出されなくなります。皮膚の下での滞りにより、毒素が肌表面から見えてしまい、錆のようになってしまうのです。
ニキビ
ニキビには大きく分けて二つの種類があります。思春期のニキビと、大人のニキビです。
古美道はトラブルの原因に作用します。これは大抵の場合、ホルモンバランスの崩れによるものなので、内臓のエネルギーのバランスを整えます。大人のニキビは心理的ストレスや食生活、月経などに作用されて起こることが多いのです。